不公平

目次

• ○  不公平は、お金だけではない
• ○  この世での能力
• ○  中道
• ○  まとめ

不公平は、お金だけではない

プログ“お金儲け”にある通り、この世は、お金のある人ない人、不公平極まりない世の中です。
お金に限らず、ありとあらゆることが不公平にできています。
容姿・能力・人格など遺伝子に刻まれたもの、生まれ育った環境や家庭など、
自分ではどうにもならない不公平は、いくらでもあります。

そんな中で、恵まれた容姿・能力・人格を持ち、裕福な家庭に育ち、
尚且つ、両親とも人格者であれば、申し分のない人生を送ることができます。
そこまで行かなくとも、恵まれた容姿・能力・人格のいずれかがあれば、
逆境を跳ね返し、自分の思い通りの人生を歩むことができます。

ではありますが、この世は修業の場、己の心を修正に来ているわけです。
修正が終わるまでに自分の思い通りに事が運んだら、それ以上に心は修正できなくなります。
不公平だからこそ、自分の心を修正できるわけです。

と考えると、不公平が不公平で無くなります。

逆に、恵まれている人ほどに、心を修正できないことになりますので、
恵まれている人のほうが、不公平と言わなければならなくなります。
しかし、前世にそれ相当の苦労をして、現世では正の煩悩を放出するだけの役目であるならば、
それはそれで良いわけです。
そういう人は、向上心さえあれば、苦なく自身の心を人として正しい心持ちに近づけることができます。

ではありますが、余りにも人より秀でた能力を持ってしまうと、
その能力に溺れてしまう人を多分に見かけます。
また、現代科学を誇らしげに語る人がいますが、
自然を破壊することしかできない科学のうえに築かれた現代文明は、近いうちに崩壊するのは必至です。
自然を駆逐してエネルギーや物質を得るような現代科学は、とんでもない科学です。
自然やその中に生きるものを創造してこそ本当の科学です。

お金儲け

この世での能力

この世での能力というのは、筋書上あてがわれた能力です。
その人の本当の能力ではありません。
もし、その人の潜在意識にある心が本当の人間の心であるならば、全知全能の能力を有しています。
逆に、本当の人間の心でなくても、筋書上、天才的な能力を発揮させることもできます。
表面上（顕在意識）の能力は、
あくまでもその人の役目を果たすための能力であることを忘れないでください。
（本当の自分は、全くの別人です。）

現代科学は、この世の筋書のために特別に創られた科学です。
この世だけに通用するものです。
宇宙へ出たら、一から勉強し直さなければいけません。
従って、語学や数学や物理化学など専門的なことは、
自分の役目を果たせるだけのことが出来れば良いのです。
無理に学んだところで、宇宙へ出たら何の役にも立ちません。

中道

仏教用語に、「中道」という言葉があります。
公平であるには、この中道であることです。
お金でたとえるならば、貧乏であってもいけない、金持ちであってもいけないということになります。
つまりのこと、貧乏であっても金持ちであっても不公平だということです。

どうですか、今のあなたは中道ですか？

貧乏だから中道ではないというならば、それは足るを知れば解決します。
今在るものに感謝できるようになれば、次にまた新しいものを与えてもらうことができます。
いつまでも貧乏であるということは、足るを知ることができていないということになります。
あるいは、足るを知ることができていても、
まだ、自分の力を発揮してはいけないということもあります。

金持ちだから中道でないというならば、今あるものを捨てなければいけません。
お金を捨てるわけには行きませんので、今の生活を中道のレベルまで落とすことです。

どちらが簡単でしょうか？

お金持ちが中道であるには、「食べていければ良い」という心持ちを基本として、
それ以上のお金は人のために使ってしまうことです。
しかし、お金をよそ様に寄附したところで人のためになるとは限りません。
人のためにお金を使えるようになるには、覚醒し、上の支持に従うしかありません。
ということは、お金持ちの方が、中道になるのが難しいということになります。
でも、そこは筋書、来世も人として生きる方ならば、
自らがそうしなくても中道に落とされるようになっています。
案ずることはありません。

まとめ

・不公平は、お金や物などだけではない。
　容姿・能力・人格・環境も不公平である。
・今だけを見ると不公平かも知れないが、前世現世を通してみると不公平ではない。
・この世での能力はあてがわれたもの、その人の本当の能力ではない。
・中道に生きようとすると、お金のある者ほど難しい。

覚醒を目指し中道で生きる者は、ことが起きても中道の度合いはそう変わりません。
しかし、そうでない者は、上下の差は甚だしいものとなります。
事が起きて来ると、多くの者は食べる物が無くなり餓死して行きます。
中道どころではありません。
しかし、一部の者は裕福な暮らしを送ることができます。
しかし、それは人を欺き独り占めしてでの裕福さです。